ダイエットのやりすぎで生理が止まって拒食症になった

更新日:2019年6月6日

30代女性の方から頂いた体験談です。こちらの方は高校生の頃に食事をあまり摂らずに過度なダイエットを行った結果、生理が止まってしまっただけではなく、拒食症になってしまっていたそうです。今はもう元気になっていますが、当時の自分を振り返って、色々と書いて頂きました。

体験談

私は10年間の間に、おそらく数え切れないほどのダイエットを試してみたと思います。きっかけは、中学生くらいのときからファッション誌を読み始めたことです。私の学生時代はノンノなどがとても流行っていて、モデルさんたちがみんな超が付くほど細かったんですね。

最近は健康美人というのもアリですけど、その頃は「とにかく細くないと、モデルになれない」という時代ですから、みんなガリガリなくらいでした。おそらく、私はそのような雑誌や本を見すぎて、感覚がおかしくなっていったのかもしれません。「この人たちのように細くないと、きれいじゃない」と思うようになったのです。

過度のダイエットを開始

思春期の育ち盛りの女の子が、多少ふっくらするのは当然のことです。私も、その頃から少し太り始めていましたが、太ったといっても、少し以前よりもふっくらしてきた、という程度のものです。でも、美しさに関する感覚がおかしくなり始めていた私は、そのころから猛烈にダイエットを始めます。

朝は普通に食べて学校に出かけます。とりあえず、朝ごはんは食べていかないと、母親にも怒られるし、授業中におなかが空くので、わりと普通の量を食べて行っていたと思います。しかし、学校ではほとんど食べず。お弁当も残したり、友達にあげたり。夕飯も、いつもほとんど残していました。

生理が止まり拒食症に

親もしばらく経った頃から、わたしの過激なダイエットに反対し始めますが、私は言うことを聞きませんでした。数ヶ月経った頃から、私の生理は止まってしまいます。高校生の女子が、生理が止まるなんて、普通の健康状態ではありません。

母は心配して、私を病院に連れていきましたが、結局、原因は無理なダイエットでしたから、それをやめない限り治らないというのは分っていました。もうここまで来ると、なんのためにダイエットしてきたのかも分らなくなっていました。

とにかく、「食べる」ということ自体が、恐ろしくなっていたからです。完全な「拒食症」です。深刻な事態になって初めて、自分がこのままでは死ぬかもしれないということに気がつき、少しずつ食事の量を増やしていきました。

立ち直った今思うこと

今ではすっかり立ち直りましたが、あのころのことを思い出すと、無理なダイエットのもたらす代償は大きいということがよく分かります。今では健康的な生活を心がけています。

「ちょうどいい量を食べ、ちょうどよく活動する」これが一番のダイエット法です。辛い経験を通して、このことを知りましたが、ダイエットをしている多くの女性たちに「無理なダイエットは絶対にやめて」と言いたいです。

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